日記20(2)

2004年5月10日
どうも、あの丘の向こうへマッケン朗。

それは掌の中でそっと輝いた
いまその灯火が暗闇を薄暗く彩った
彼女の顔にはうっすらと涙が流れ そして煌びやかに頬を伝う
一緒にいるだけじゃ満たされない
その真理を知るまでに 俺は 俺は 
一体どれだけのことを君にしてやれただろうか
過去を良く想っている 君の心理を
どれだけの間 俺は 見守ってやれただろうか
まるでワレモノみたいな君を 最高に思ってこれただろうか
俺は 今ここで その真理を自分自身の力で握ることができた
どれだけ近くにあったその形となることの無い想いを
夢中で ただひたすらに 追い求め傷ついた君を
抱きしめることしかできなかった俺を 許してくれないか
懇願はしないから なにも欲さないから
あの日のように ゼロの頃のままの あの日の月夜に響いた梟の囀りを
深く深く 包みあい 静かに その身に刻み
一生を誓ったあの頃の 君に戻ってくれないか
涙なんて見せないで 背中なんか見せないで
闇になんかに走らないで
笑顔のままで 前だけ向いて 歩いていかないか
たった一つ 君も俺もこの世で一つ
今こうしているのも 何かを 求めているのかもしれないが
命が尽きるまで この身が尽きるまで
涙なんか見せないで 強く生きていこう
答えは あの遠い始まりの場所の遥か彼方にあるはずだから 


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貴方は守る力をその目で見たことがあるだろうか。
それは逞しく、敬う光溢れる力だ。

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